八幡平 焼山
GPSによるコース記録と山行レポート
LR
概要後生掛温泉から焼山をめぐり、 湯ノ沢で足湯を楽しむ
山行時期2014年7月15日/曇り ときどき晴れ
所要時間 5時間52分 = 5時間00分(歩行)+52分(休憩)
行程 【後生掛駐車場 9:33】-【11:01 国見台 11:03】-【11:45 毛せん峠 11:46】-
-【12:11 避難小屋 12:27】-【12:51 焼山名残峠 12:54】-【13:13 避難小屋 13:16】-
-【13:45 湯ノ沢 13:49】-【14:56 ベコ谷地 14:56】-【15:25 後生掛駐車場】
【経由地】以外の各区間で休憩 0-17分
登山口後生掛駐車場:駐車40台/トイレあり(この日は修理中だった)
bsline
コースマップ

後生掛温泉を経て 焼山

LL L C R RR

過去に訪れたのは八幡沼などのメジャーなところばかり。6度目は趣きをかえて秋田側の活火山・焼山を歩く。強酸性の硫黄温泉が流れる湯ノ沢では「硫黄取りの湯」も楽しみ。


後生掛駐車場
9:33=標高975m後生掛駐車場

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登山口が宿から遠いうえ、朝食をきっちり済ませてきたので、登山口に到着も遅く、後生掛駐車場スタートは9時半をまわった。

標柱
9:37=標高980m後生掛温泉の標柱

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駐車場を出てアスピーテラインから右に入って澄川沿いの後生掛温泉へ。標柱が立ち、奥に建物が並ぶ。

後生掛温泉
9:39=標高985m後生掛温泉の入口

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後生掛温泉、湯治村の門柱が施設の入口であり、登山口になる。横丁に入る感じで標識のままに路地を進む。

賽銭箱
9:44=標高980m真新しい社

渡り廊下のような建物を貫通して、沢の橋を渡ると賽銭箱が目立つ真新しいお社がある。思わず、安全登山の参拝する。お社の何たるかを確かめなかったが・・・

木道
9:52=標高1015m木道

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言わばこのお社が登山口。ここからは普通の登山道になる。はじめは木道なので歩きやすい。火山らしい砂礫のコースと想像していたけれど、樹木の日陰はありがたい。


アカモノとイワカガミは、毛せん峠あたりまで頻繁に出会うことができる。ミツバオウレンを見たのはこの一輪だけだった。

標高1205m/アカモノ標高1205m/イワカガミ アカモノ イワカガミ
ゴゼンタチバナ ミツバオウレン 標高1220m/ゴゼンタチバナ標高1245m/ミツバオウレン

中間点
10:23=標高1125m毛せん峠中間点

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後生掛温泉と毛せん峠との中間点という標識がぽつん。塗料がはがれて読みにくいが、それぞれへ1.7kmの距離。

岩ゴロ道
11:00=標高1245m岩ゴロ道

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ぬかるみが終わると岩ゴロの道。岩づたいの歩行はバランスが取りにくい。

視界が開く
11:05=標高1250m視界が開く

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ようやく視界が開く。秋田八幡平スキー場と後生掛温泉の大湯沼などを垣間見る。

11:09=標高1265m後生掛温泉<2.2km/1.2km>名残峠 国見台
遠望
11:09=標高1265m国見台:秋田八幡平スキー場と後生掛温泉

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国見台の標識。
後生掛温泉へ2.2kmだから、中間点の標識から0.5km進んだことになる。ちなみに稼いだ高さは140m。

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北面の樹木が切れて視界が広がる。秋田八幡平スキー場と後生掛の大湯沼が見えるが、遠くは見通せない。

残雪が見える
11:16=標高1270m残雪が見える

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国見台のピークを北側に回り込むと、栂森付近に残雪・・・


毛せん峠の手前の標高1300m付近からウラジロヨウラクの群生が始まり、ぬかるみの路傍にギンリョウソウがひっそり顔を見せてくれる。ツマトリソウはポツポツ。

ギンリョウソウ ツマトリソウ 標高1345m/ギンリョウソウ標高1330m/ツマトリソウ

11:42=標高1345m毛せん峠の手前 毛せん峠の手前
毛せん峠
11:45=標高1345m毛せん峠

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毛せんを敷きつめたようだというのは、この辺りかな。

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丸いピークを巻く途中に毛せん峠の標識。奥に焼山が白っぽく霞む。間もなく眼下に焼山避難小屋が見える。


ハクサンシャクナゲが増える。お花を愛でながら歩みを進めると、思わぬ出会い。小さく鮮やかな青色のトンボが葉にとまっている。調べたら「ルリイトトンボ」と言うらしい。

ハクサンシャクナゲ ルリイトトンボ 標高1300m/ハクサンシャクナゲ標高1280m/ルリイトトンボ

12:05=標高1305m焼山と避難小屋が見える 避難小屋
ウラジロヨウラク
12:10=標高1280mウラジロヨウラク

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尾根に乗ると、鬼ヶ城と避難小屋を見下ろせ背後に焼山がかすんで見える。下っていくと小屋の手前に小さな火口湖が現れる。

その小さな火口湖の縁から小屋の近くに白いハクサンシャクナゲが群生し、ウラジロヨウラクが鈴なりになって咲いている。

避難小屋
12:12=標高1280m焼山避難小屋

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焼山避難小屋の表札の下には、倒壊の恐れがあるので使用禁止の、はがれかけた貼り紙。トイレは使えるらしい。ここで昼食タイム。

避難小屋をふり返る
12:33=標高1310m避難小屋をふり返る

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小屋をあとに、背後にある鬼ヶ城を登る。後ろをふり返ると小屋の屋根と火口湖が並ぶ。

鬼ヶ城
12:35=標高1315m鬼ヶ城という標識

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鬼ヶ城は焼山火山の溶岩ドームであり、その頂点付近に標識が立つ。この先は急な下りとなってドームを巻いていく。

鬼ヶ城の岩壁
12:39=標高1285m下る途中、鬼ヶ城の岩塊

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鬼ヶ城のイメージにふさわしい圧巻の岩塊が連なる。奥に名残峠が見える。

二番目の沼
12:41=標高1285m鬼ヶ城を下りきってふり返る、二番目の沼

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この谷間をそんなに下るのかと不安がよぎるが、ほどなく終わる。直下にきょう二番目の浅い沼。これも火口湖かな。

12:44=標高1285m煮えたぎる大きな湯釜、湯沼 三番目の湯沼
湯沼
12:47=標高1305m湯沼

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鬼ヶ城と焼山に挟まれたコル地点を過ぎ、煮えたぎる大きな湯釜が現れる。これが山頂火口の「湯沼」だ。

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すこし高さを稼いで上からまた眺める。

12:51=標高1332m名残峠から湯沼 名残峠から湯沼
名残峠
12:51=標高1332m名残峠

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溶岩ドーム、火口湖、そして湯釜など火山を堪能させてくれる素晴らしい焼山。訪れて良かった。

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ここまで誰ひとり行き会うことがなかった。

焼山山頂はすぐ先だけれど、もうすぐ午後1時になる。ここを折り返し点に湯ノ沢を経由して下るとしよう。

* 標高は GPS測位と地理院地図による推定

湯ノ沢をへて 後生掛温泉へ

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避難小屋
13:13=標高1280m避難小屋

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湯ノ沢コースの分岐点である避難小屋まで往路を引き返す。給水をして小屋を離れ、ロープが張られた登山道を北へ向かう。

空沼
13:21=標高1285m四番目の空沼

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小ピークを越えると、きょう四番目の火口湖「空沼」が現れる。少ないながら水があり、ほぼ透明。登山道は、ナイフエッジ状に切れ落ちた砂礫の稜線上にある。足もとの砂礫がザラザラと崩れる。

鉱山跡か
13:26=標高1270m硫黄の鉱山跡か

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綱渡りのような稜線が終わり、平らな丘に着く。視界の先には水平に横切る石垣を確認。かつて硫黄を採掘した鉱山跡だろう。

湯ノ沢を俯瞰
13:35=標高1240m湯ノ沢を俯瞰

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焼山の火口群とお別れして尾根を下る。遠いけれど、硫黄で白くなった湯ノ沢を眺める。砂礫に何度も足を取られながら、急斜面をジグザグと下っていく。

13:50=標高1140m湯ノ沢の渡渉点 湯ノ沢渡渉点
湯船
13:53=標高1130m湯ノ沢温泉・硫黄取りの湯

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湯ノ沢の枝沢に出合い、澱んだ流れに手を突っ込むと、熱い!!。流れでさえ温水が流れている。湯ノ沢そのものが温泉なのだ。

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少し進むと湯ノ沢の本流に合流。「湯ノ沢温泉・硫黄取りの湯」に到着。

あちこちに石積みされた湯船がある。せめて足湯を楽しみたいけれど、すでに午後2時になる。私たちの足では帰還まで1時間半はかかりそう。

野天湯の雰囲気と、足湯ならぬ「手湯」を楽しんで湯ノ沢を後にする。

上流をふり返る
13:59=標高1120m上流をふり返る

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この先は赤ペンキに頼りながら、渡渉をくり返して湯ノ沢を下る。この写真の辺りから、右岸の登山道を進む。

ここでクマ!に遭遇 ! ここの位置

10分ほど進んでから、適当な林間で給水タイム。すると、今日はじめてのハイカーが向こうからやってくる。ところが、距離30メートルほどの木陰で動きをとめた・・・

おかしい・・・そうかクマだ!!と直感してストックを拍子木がわりにしてカチカチと音をたてる。黒い影が谷側の森に消える。身動きできずにシャッターチャンスも逃す。

澄川発電所分岐
14:52=標高1090m澄川地熱発電所との分岐

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クマにも驚かされたが、伸び過ぎた草木や、ぬかるみに不満がたまる。そのぬかるみにまたクマの足跡!(◎_◎;)。

平坦ながら、ずい分長い道のりに感じる。重機かトラックのエンジン音が聞こえ、澄川地熱発電所わきを通過。

ベコ谷地
14:56=標高1070mベコ谷地のワタスゲ

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ベコ谷地は一面にワタスゲの白穂が膨らんでいる。

登山道
15:08=標高1040m登山道

平らな登山道。この付近から澄川に向かって下る。ようやく行程も終わりに近づく。

丸木橋を渡る
15:20=標高970m澄川にかかる丸木橋を渡る

澄川に出合い、丸木橋を渡る。草地の向こうに車道があり、進路が分からずGPSを頼りに方角を決める。

後生掛駐車場には15時25分に帰還。全行程で5時間52分、焼山もクマさんも刺激的な一日だった。

* 標高は GPS測位と地理院地図による推定

今度は、親子グマ!! ここの位置

* クマについては続編がある
帰路のアスピーテラインから国道341号を南下して約6km。国道を横断しようと、路肩に待機する親子グマに遭遇。

幼児を気遣う親のしぐさと、愛らしい子グマの姿が印象的。今度は車で走行中なので恐怖感はなく、ただビックリ。野生のツキノワグマを見るのも初めて、しかも1日に2度も。