裏磐梯スノーシュー
GPSによるコース記録と山行レポート
LR
概要桧原湖に浮かぶ小島・氷上の流れ山 をめぐる
山行時期2014年2月24日/晴/気温 -10℃(am8:50)/積雪150cm(目測)
所要時間 4時間43分 = 3時間46分(歩行)+ 57分(休憩)
行程 【休暇村裏磐梯 8:40】-【9:13 白樺展望台 9:18】-【10:18 標高836mの小島 10:22】-
-【10:54 再上陸 10:54】-【11:30 昼食地点 11:52】-【11:19 案内板 11:21】-
-【 12:50 中瀬沼展望台 12:55】-【13:23 休暇村裏磐梯】
【経由地】以外の各区間で休憩 0-6分
登山口裏磐梯サイトステーション:駐車30台/トイレあり(有料:9:00-16:00)
bsline
コースマップ

裏磐梯のコースいろいろ

桧原湖 の氷上を南下

LL L C R RR

今回の試みは、桧原湖の氷上に点在する小島をめぐろうと思う。完全結氷の厳冬期こそが歩いて渡れる絶好の機会だ。

磐梯山の噴火によって堆積した無数の小高い丘は 流れ山と呼ばれる。湖沼群とともに変化に富んだ裏磐梯の美しい地形を構成している。湖上に浮かぶ小島たちも流れ山と言えるだろう。


裏磐梯サイトステーション
裏磐梯サイトステーション

桧原湖畔をめぐるにはサイトステーションが頼りになる。筆者は向かいの休暇村に泊まったのでここに駐車しないが、開館時間内なら情報も得られるし、トイレも利用できる。

8:51スノーモービルの轍を踏んで スノーモービルの轍
中瀬沼へ小川
8:53中瀬沼への流れ込む小川

拡大

宿の駐車場を8時40分に出発。サイトステーションの北側はワカサギ釣り用のスノーモービルの通路になり、ツボ足でも沈むことなく歩きやすい。間もなく行く手に白樺展望台が見えてくる。

拡大

途中に桧原湖から中瀬沼へ流れ込む小川があり、橋の上は山盛りの積雪。滑り落ちないよう慎重に・・・

白樺展望台を望む
9:03南麓から白樺展望台を望む:ここでスノーシュー装着

拡大

氷上を徘徊する前に、白樺展望台に登ろう。展望台ピークの真南を取り付き点にすれば登りやすい。ここでスノーシューを装着する。

9:11山頂直下 山頂直下
磐梯山
9:17磐梯山を望む:南側の展望

拡大

新雪に覆われてきょうは踏み跡がない。東側に雪庇が張り出している。雪庇から間をおいて歩く。

拡大

相変わらずいい眺め。南側に磐梯山や猫魔ヶ岳。北東には吾妻山系が連なる。ただ、3年前より雲が多め。湖上にワカサギ釣りのテントが、平日なので少なめに点々・・・

桧原湖の湖岸
9:24桧原湖の湖岸が見える

拡大

取り付き点まで戻る。今度は湖岸への下降点はどこが良いか・・・流れ込みのある入江や小川近くは氷が薄いかもしれない。

スノーモービルの轍に付かず離れずで、コース取りをしよう。ゆるいスロープで湖岸に到着。初体験の氷上スノーシューを開始する。

最初の流れ山
9:29湖上に出て最初の 流れ山

拡大

何かカッコ良さげな小島が目の前にある。四方から氷塊が押し寄せ、岩礁にぶつかって盛り上がっている。まずは最初の小島=流れ山に上陸。

ここの位置

湖岸に沿って南下
9:36湖岸に沿って南下

拡大

さすがにスノーシューで歩く人はいない。自分でも余程の酔狂と思う。最初の流れ山をあとに湖岸沿いに南下する。

9:56二番目の 流れ山に上陸:地続きでつながる 二番目の 流れ山
三番目の流れ山
9:57三番目は あの流れ山だ

拡大

岸辺は押し寄せた氷塊が乗り上げ、雪が覆って落とし穴を作っている。隠れた穴にはまって、慌てる一幕・・・

地形図では別々の小島で描かれるが、実地は地続きでつながている。つまり、島の輪郭は地形図より膨張しているらしい。

ここの位置

拡大

島づたいに三番目をめざして進む。島の左から回りこんで取り付こう。

10:05遠く西大巓:三番目の 流れ山から 三番目の 流れ山から
桧原湖の北部を望む
10:06桧原湖の北部を望む

拡大

北東に吾妻連峰、白い山頂部は西大巓か。三番目のトップに立つと、すぐ隣りの島と島の間に水面が見える。沢水の流れ込む地形ではないので、湧水かな。

ここの位置

桧原湖の北部に見えるのは白布峠方面。

四番目の 流れ山へ
12:16四番目の 流れ山へ向かう

拡大

今回、最も大きな 流れ山をめざす。取り付き点は左斜面が良さそう。標高点836mのトップまで登ってはみたけれど、周囲を樹木に囲まれて残念ながら眺望なし。

ここの位置

10:32四番目の 流れ山をふり返る 盛り上がった氷塊
盛り上がった氷塊:陸まで遠い
10:33盛り上がった氷塊:陸まで遠い

拡大

この辺りは押し寄せた氷塊が盛り上がり、浅くなった湖底の岩が出ている。地形図に違和感を覚えるのは、島の輪郭=湖岸線が膨張していること。そして島の形も違うみたい。

拡大

まだ陸まで遠いが、目を凝らすと建物らしい人工物が見える。そろそろ陸地に上がりたくなる。

10:38バンガローが見える バンガロー
バンガロー村に上陸
10:43バンガロー村に上陸

拡大

スノーモービルの轍を追って進むと、建物はバンガローだった。いくつも湖面に向かって建てられる。

拡大

上陸したら陸地を進みたいところだが、行く手にある吊り橋は積雪期通行止め。湖岸沿いを北に回りこむ。

ここの位置

10:44湧水池か地熱か 湧水池か地熱か
湧水池か地熱か2
10:49湧水池か地熱か

拡大

しばらくは起伏のある陸上を進んだつもりなのに、GPSログでは湖上を進んだことになっている。

拡大

近くに水面が見えるところがいくつかある。水の動きが見えるものがあり、沢の流れ込みがないことから湧水と思われる。

吊り橋
10:52積雪期通行止めの吊り橋

拡大

岬を回って吊り橋が見えてきた。ここは左側から再上陸だ。

岸辺に潜むクレバス
10:55岸辺に潜むクレバス

拡大

岸辺にはクレバスがありそうなので慎重に上陸する。それでも盛り上がった氷塊の斜面で落ちた。幸い片足だけだったが・・・

ここの位置

* 標高は GPS測位と地理院地図による推定

湖上スノーシューのコース取り

今回の教訓は、
岸辺には不用意に近づかない。厳冬期といえども湧水や小川の流れ込みがあって薄氷化。

そして上陸地点はスノーモービルの轍を頼ろう。勾配のある岸辺には高い確率でクレバスもどきの落とし穴が潜むから。

桧原湖畔探勝路を北上

LL L C R RR
初めて出合う赤リボン
11:21初めて出合う赤リボン

拡大

クレバスもどきから解放され「地に足がついて」ほっとする。しかし、陸に上がって複雑なデコボコ地形に迷わされる。吊り橋を見に行ったり、反対側に降りたり・・・

こんなときはGPSよりコンパスがいい。方位をチェックして出発進行。色あせた赤リボンの標識を初めて見つける。

丘越え
11:27丘を越えよう:画面右下は結氷した無名の沼

拡大

赤リボンの先はウサギさんの足跡をたどってみる。針路はコンパスと地形で決めるしかないのだ。この丘を風よけにしてお日様を浴びながら20分余りの昼食にする。

何の巣かな
11:56何の巣かな

拡大

昼食を済ませて歩きだす。頭上にあるのは何の巣だろう・・・

無名沼 12:01無名沼の西岸沿いに進む

拡大

丘を下りきると小さな沼。雪で真っ白な窪地にすぎない沼をやり過ごす。

続いて前方に南北に細長い沼が見えてくる。探勝路があるらしい西岸沿いに針路を取る。

ここの位置

谷あいを進む
12:16複雑な地形をした谷あいを進む

拡大

踏み跡はすべてアニマルトラック。おおむね谷あいなのだが、ここは先が読めない。ふつうの浸食地形なら規則性がある。噴火による実にでたらめなデコボコさ加減だ。

案内板
12:19案内板「東北自然・・・」

拡大

足もとに何かあると思ったら探勝路の案内板だ。あたりを見渡すと、建物らしいものが見える。ここにもバンガローが何棟か建っている。こんな人工物に出合うと安堵する。

ここの位置

中瀬沼展望台
12:51中瀬沼展望台

拡大

まだ陽は高い。中瀬沼探勝路をへて中瀬沼展望台まで足を延ばそう。こちらの探勝路はしっかり踏まれて、スノーシューが要らないくらいコースが出来あがっている。

天気さえよければ絵になる風景が広がる。実際、三脚を据えて撮影する人がおられた。

展望台をあとに、出発地点まで直線的な未踏のコースを楽しむ。帰還は13時23分。

* 標高は GPS測位と地理院地図による推定